学校の色覚検査で色覚異常疑いと言われた方へ
2017年09月27日
学校での色覚検査の結果で異常疑いとなった時には・・・
まずは、心配しなくていいいですよ!
思わぬ結果に戸惑っておられる方もいらっしゃるかもしれませんが、色覚異常があったとしても、それは「異常」ではなく色の見え方の特性のひとつです。色の見え方のタイプが大勢とは異なりますが病気ではありません。日本人男性の20人にひとり、女性の500人にひとりは先天色覚異常で、女性の10人にひとりは保因者です。時には不便なことがあるかもしれませんが、悲しいこと、かわいそうなことではありませんし、本人や周囲の人が色覚の特徴を理解し、少し注意や工夫をすることで、誤解や行き違いを防ぐことができます。
⚫︎かかりつけの眼科がある場合は、まず問い合わせをして、予約が必要か必要ないのかを確認してから受診しましょう。京都市立の学校の場合は、かかりつけ医の紹介状があれば、無料でこどもみらい館の色覚相談を受けることが出来ます(第一と第三火曜日の午後)ので、学校から申し込んでください。
⚫︎眼科で必要な色覚検査は、
①仮性同色表(石原色覚検査表II国際版38表、標準色覚検査表第1部先天異常用など)
②パネルD15色相配列検査
⚫︎色覚異常が本当にあるのかないのか、色覚異常が1型か2型か、2色覚か3色覚か、という確定診断をするためには、アノマロスコープ検査が必要ですが、アノマロスコープ検査は低年齢の子供さんにとっては難しい検査ですし、絶対にしなければならないということではありません。
⚫︎当院では現在、水曜日午後5時から予約制で色覚外来を行っております。この時間帯が無理な方には、土曜日の午後に院長戸田が可能な範囲で対応しています。色覚外来をご希望の方は、診療時間内にお電話にて問い合わせください。